製品情報
用途が確立された消耗部材である「巻き芯用紙管」なのに、
なぜオーダーメイドである必要が
あるのでしょうか?
なぜオーダーメイドである必要が
あるのでしょうか?
当社では需要の多い規格について
紙管の標準化を推進しています。
紙管の標準化を推進しています。
標準紙管であっても、お客様の必要とされる紙管の長さは千差万別です。そこで、最終寸法にカットする前の中間製品(粗切紙管)を一定量在庫し、短納期小ロットのお客様には粗切紙管在庫を加工することでお客様の要望に応えてまいります。
標準紙管の商品仕様について
(1)最少受注ロット、受注締切時間、梱包方法、納品方法・頻度等については、お取引先様ごとに取り決めさせていただきます。
(2)内面紙には当社記号(D3)、製筒日、耐圧レベル、サイズを一定間隔で印字します。
(3)紙管の「厚み」精度は、原紙の厚み精度の関係から上記誤差が見込まれます。 また、製筒直後は水分によって上記以上に膨らみますので、非乾燥品の厚みは表示より厚めであり、乾燥が進むと少し縮みます。
(4)紙管の「長さ」精度は強制乾燥の有無によって異なり、非乾燥品は保管環境による縮みの影響を受け易くなります。
(5)上記仕様を超える長さの紙管をご希望の場合は別途ご相談ください。
(6)紙管は短期間で劣化するような商品ではございませんが、お客様における納品後の保管状況(高温、多湿、直射日光、埃など)によっては本来の性能を発揮できない可能性があります。
印字例:D3-180820硬76.2-7
【1】耐圧レベルの最低基準値について
紙管の耐圧レベルは、使用する板紙の性能に最も強く影響を受けます。
板紙は古紙を原料としておリ、その性能は季節によって変化し易いため、紙管の耐圧にも季節性があります。
当社では、耐圧レベルが一定以上になるように紙管の性能をコントロールしており、
標準紙管についてはその耐圧レベル(普通·硬質)と厚みに応じて以下の最低基準値を設けています。
板紙は古紙を原料としておリ、その性能は季節によって変化し易いため、紙管の耐圧にも季節性があります。
当社では、耐圧レベルが一定以上になるように紙管の性能をコントロールしており、
標準紙管についてはその耐圧レベル(普通·硬質)と厚みに応じて以下の最低基準値を設けています。
【ご参考】1ニュートン≒0.102kg
(1)耐圧強度は、製筒直後の紙管を100mmの長さに切断し、一定の温度湿度環境下に24時間保管した後に測定した数値です。
(2)耐圧測定機器は、島津製作所製オートグラフを使用しています。
(2)耐圧測定機器は、島津製作所製オートグラフを使用しています。
【2】湿度と耐圧強度について
紙管の主材料である板紙は5~6%程度の水分を含んでいます。
また、紙管は複数枚の板紙を接着剤(酢酸ビニル系)で張り合わせますので、
製筒直後の紙管の水分率は12~16%程度になります。
紙管の水分率はその後徐々に低下していくのが一般的ですが、湿度条件次第では増減を繰り返します。
紙管の耐圧レベルは湿度と強い相関関係を有しており、一般的には湿度が上昇すると耐圧強度は低下します。
当社の標準紙管(クラフト紙管普通耐圧、内径76.2ミリx厚さ7ミリ)の測定結果をグラフ表示しました。
(以降のグラフも同じ規格の紙管に対するデータです)
また、紙管は複数枚の板紙を接着剤(酢酸ビニル系)で張り合わせますので、
製筒直後の紙管の水分率は12~16%程度になります。
紙管の水分率はその後徐々に低下していくのが一般的ですが、湿度条件次第では増減を繰り返します。
紙管の耐圧レベルは湿度と強い相関関係を有しており、一般的には湿度が上昇すると耐圧強度は低下します。
当社の標準紙管(クラフト紙管普通耐圧、内径76.2ミリx厚さ7ミリ)の測定結果をグラフ表示しました。
(以降のグラフも同じ規格の紙管に対するデータです)
【3】強制乾燥と紙管性能について
紙管を製筒した直後に、乾燥室で水分を抜くことによって紙管の水分率を短時間で低下させる
「強制乾燥」を実施することで、紙管の品質を向上させることが広く行われています。
一般的には、強制乾燥することで紙管の寸法が安定し、その後の湿度変化に対する寸法安定度も高まります。
これによって、フィルムを巻いたあとに起こりがちな「紙管抜け」のリスクが軽減されます。
また、強制乾燥することによって、その後の湿度上昇に対する耐圧レベルの低下を抑える効果が期待できます。
「強制乾燥」を実施することで、紙管の品質を向上させることが広く行われています。
一般的には、強制乾燥することで紙管の寸法が安定し、その後の湿度変化に対する寸法安定度も高まります。
これによって、フィルムを巻いたあとに起こりがちな「紙管抜け」のリスクが軽減されます。
また、強制乾燥することによって、その後の湿度上昇に対する耐圧レベルの低下を抑える効果が期待できます。